緊急小口資金(社会福祉協議会・ろうきん・郵便局)の申込手続き方法

コロナ自粛による減収や休業・失業で、多くの方が生活資金確保に悩んでいます。

そんな方たちが頼りにしている制度のひとつが、今年3月から始まった緊急小口資金特例貸付です。

今回は緊急小口資金の3つの窓口(社会福祉協議会・ろうきん・郵便局)での、以下の2項目を中心に解説します。

  • 申し込み方法
  • 申請時の具体的な手続き

上記の事以外に、緊急小口資金のQ&Aについても、分かりやすくお伝えしますよ。

緊急小口資金の申込方法と手続き(社会福祉協議会編)

今回の特例貸付が始まった3月から、受付窓口だった社会福祉協議会。現在の申込方法は、以下の2つです。

  • 郵送申請
  • 各地域の協議会にて、対面申込

それぞれの方法について、その手続きも含めて説明したいと思います。

郵送申込&手続き

下記の流れになります。

STEP.1
各社会福祉協議会にアクセス
インターネットor電話にて、社会福祉協議会から緊急小口資金に関する情報を入手
STEP.2
申請に必要なものを確認・準備
書類など提出するものを確認後、手に入れて申込準備をする
STEP.3
提出書類など送付
提出物の記入など完了後、郵送にて申込
STEP.4
審査結果・入金を待つ
各協議会に書類到着後の審査受理~入金確定を待つ

ここから、詳細をひとつひとつお伝えしますね。

各社会福祉協議会にアクセス

はじめは、お住まいの地域の社会福祉協議会HPを見て、今回の特例貸付についてどんな情報を出しているか確認しましょう。

各HPのURLは、こちらから確認できます。

https://www.shakyo.or.jp/network/kenshakyo/index.html

注意
各協議会からの情報が、地域により若干違う場合もあります

大枠は変わりませんが、審査結果の通知その他、各協議会ごとで対応が異なるものもあるようです。

例えば@お元気が住む石川県では、審査結果が申込者に郵送されることになっています。

ですが東京など大都市圏・その他の地域では審査結果が通達されない場合が多いとの事。

通知がなく困った方のツイートが、こちら。

このような場合もあるので、まずは申込予定の社会福祉協議会HPから、緊急小口資金に関する情報をしっかり把握しましょう。

不明な点があったらその上で直接、電話で確認するとよいかと思います。

電話番号は、各協議会HPで確認可能ですよ。

申請に必要なものを確認・準備

その後、必要書類など緊急小口資金申込で郵送するものを確かめてから準備にかかります。

必要書類の詳細や入手方法は下の記事にて説明してありますので、ご覧ください。

緊急小口資金特例貸付・必要書類(社会福祉協議会&ろうきん)のQ&A

書類の郵送

書類の記入や準備ができたら、申込む予定の各社会福祉協議会に郵送します。

簡易書留で送ると保管用の受領証が貰えるので、郵送証明になりますよ。

郵送したけど社会福祉協議会に届いていないなどのトラブルが万一あった際など、問い合わせするのに手助けになるであろう受領証です。

書留料金でかかる数百円は、安心料になりますね。

ちなみに受領証の一部を写真でお見せすると、このような感じです。

その他、郵送の際に気を付けることも、上記のリンク記事にもまとめてありますので、ご覧いただければと思います。

審査結果・入金を待つ

郵送後は、書類を受け付けた各市町社会福祉協議会から県の社会福祉協議会へ、さらに申請書類が送付されます。

その後、県社協にて融資可能かの審査が行われます。

そして融資可能の決定後、指定口座に緊急小口資金が振り込まれるかたちです。この流れを示した図が、以下のものです。

また審査結果通知についても前述の通り、多くの地域で特に通知はされないようです。

その場合は、ご自身の口座を都度確認して、振り込みがあったか調べるかたちになります。

いつ振り込みがあるかなどは、この後改めて、説明します

対面申込&手続き

直接、各社会福祉協議会に出向いて申込する際の流れは、以下の通りです。

STEP.1
各社会福祉協議会にアクセス
インターネットor電話にて、社会福祉協議会から緊急小口資金に関する情報を入手
STEP.2
申請に必要なものを確認・準備
必要書類などを確認後、手に入れて申込準備をする
STEP.3
電話で申し込み予約
各社会福祉協議会に電話して、対面申請する日時を予約する
STEP.4
対面にて申請受付
各協議会に伺い、直接申込する
STEP.5
審査結果・入金を待つ
審査受理~振込を待ちましょう

ここからは、その詳細になります。

各社会福祉協議会にアクセス

郵送申請と同様、お住まいの地域の社会福祉協議会HPを見るか直接電話して、緊急小口資金に関する情報を確認しましょう。

各協議会のHPと電話番号は、以下のリンクからどうぞ。

https://www.shakyo.or.jp/network/kenshakyo/index.html

申請に必要なものを確認・準備

ここも郵送申請の時と同じですね。

必要書類などをインターネットからダウンロードできない時は、電話で書類や資料の送付を請求しましょう。

電話で書類などの送付を依頼した場合、その発送は翌日になります。

必要書類に関する詳細は、下の記事にまとめてあります。

緊急小口資金特例貸付・必要書類(社会福祉協議会&ろうきん)のQ&A

電話で申し込み予約

書類の記入や準備ができたら、申請予定の各社会福祉協議会に電話して、直接申し込む日時を予約しましょう。

ちなみに郵送での申込がメインになる前、緊急小口資金の申込は、この電話予約が最大のハードルだったようです。

このツイートでは、そんな方の体験が書かれています。

電話予約しても申請できるのが数週間~1か月以上先だったり、問い合わせの多さで、電話しても繋がらないケースもあったとの事。

郵送申請がメインとなり、ろうきん&郵便局も受付窓口になった今は、以前より混雑状況は緩和されたかと思います。

ですが電話予約なしに、いきなり社会協議会に出向いて申込だと、時間が懸る可能性もあります

対面申請をお考えの方は、お気を付けください。

電話予約なしの対面申請は、当日受付できない場合もあるよ

対面にて申請受付

電話で予約した日時に、各社会福祉協議会に出向いて、申込をします。

事前に書類の不備などないよう、出発前にしっかり確認しましょう。

必要書類とマスクは、くれぐれも忘れないで

審査結果・入金を待つ

申し込み完了後は、郵送申請時と同様です。

対面申込での審査結果通知も、多くの地域ではされないようです。

この場合、ご自身の口座を都度確認して、振り込みがあったか確認が必要になります。



社会福祉協議会での申込は郵送と対面、どちらがいい?

ここまで読んで気になるのは、「結局、郵送or対面、どっちがよいの?」という事かと思います。

どちらもメリット・デメリットがあるかと思いますがまず、申請する際に誰もが考えるだろうことを整理してみましょう。

  • できるだけ早く審査~振込してほしい
  • なるべく簡単に申込したい
  • 申込時のコロナウイルス感染リスクを減らしたい

以上の3点が、頭に浮かぶことではないでしょうか?

それぞれについて、どちらが適切か見てみましょう。

審査~振込の速さ

電話して対面申請予約が近い日時で取れた場合、各協議会に出向いて申請の方がスピードも速いかもしれません。

郵送申請だと郵送の手間と各協議会に届く時間が必要です。

また相談員の方に直接受付してもらう場合、こちらの状況がダイレクトに伝わる可能性も高いです。

そこから入金確定の速度を速めてもらえるケースも、考えられます。

ですが電話後の予約がしばらくかかる場合は、むしろ郵送の方が事務処理の速さも上がるかもしれません

各協議会の状況で、入金までの速さも変わりそうです

申込&手続きの簡単さ

実際に出向くこと以外は、郵送or対面で申込自体の内容は変わりません。

各協議会に伺う手間を考えると、郵送申請の方がシンプルといえるかと思います。

申込時のコロナウイルス感染リスク

外出機会の増減という視点では、郵送申請の方が感染リスクは下がるといえるでしょう。

安全面では、郵送申請に軍配が上がるのかもしれません。

これらを考慮すると振込までの速さは条件付きで対面、簡単さ&安全性では郵送による申請がベターといえるかと思います。

申込む方それぞれの状況に合わせて、お選びください。

各協議会にまず電話して、状況を確認してもいいかも



緊急小口資金の申込方法と手続き(ろうきん編)

ろうきんでの緊急小口資金申込受付が始まったのはR2年4月30日。

社会福祉協議会と異なり、申込方法は郵送が原則となっています。

下記でその具体的な手続きを、社会福祉協議会経由との違いも含めて見ていきましょう。

受付窓口が増えたのは、助かりますね

郵送申込&手続き(社会福祉協議会経由との違いは?)

このような流れですが、基本的には社会福祉協議会経由の郵便申請と同様です。

STEP.1
各ろうきんにアクセス
インターネットor電話にて、ろうきんから緊急小口資金に関する情報を入手
STEP.2
申請に必要なものを確認・準備
書類など提出するものを確認後、手に入れて申込準備をする
STEP.3
提出書類など送付
提出物の記入など完了後、郵送にて申込
STEP.4
審査結果・入金を待つ
書類到着後の審査受理~入金確定を待つ

ただ以下の3つの点で、ろうきんで申請する際は社会福祉協議会経由と違いがあります。

情報収集や書類請求は、各ろうきんで

ろうきんから緊急小口資金申込をお考えなら、あくまでもご自身が住む地域の労働金庫から情報収集や書類請求をしてください。

社会福祉協議会で申し込む際の書類とは若干、フォーマットが異なるようです。

また電話で資料請求する時も、地元のろうきん支店に問い合わせしましょう。

電話で書類発送を請求した際、翌日に発送されます

各ろうきんHPや電話番号は、↓のリンクから確認可能です。
https://all.rokin.or.jp/info/

地域ごとの労働金庫によって、出されている情報が少し違うケースも考えられます。その点も、お気を付けください。

ろうきんでの申込対象者

「新型コロナウイルスにより何らかの経済的影響を受けた方」という緊急小口資金対象者の基本は、もちろん一緒です。

ですが下記の条件の方は、ろうきん経由の申込はできません。

  • 現住所と異なる地域に住民票のある方
  • 無職の方
  • 未成年

これらいずれかの条件に当てはまる方が緊急小口資金申請を希望する場合は、ろうきんではなく社会福祉協議会にご相談ください。

ろうきんで、貸付審査をする訳ではない

ろうきんがするのは、緊急小口資金申請の受付業務まで。

そこから先の審査~振込は、社会福祉協議会の担当になります。

MEMO
申請の際、何か入り組んだ相談がある場合は、最初から社会福祉協議会に問い合わせた方がいいかもしれません。



緊急小口資金の申込方法と手続き(郵便局編)

郵便局については、以下のリンク記事で詳しくまとめましたので、そちらをご覧ください。

緊急小口資金が郵便局で申請可能に!社会福祉協議会とどちらがよい?

社会福祉協議会orろうきんor郵便局、申し込むならどこ?

ここまで緊急小口資金の申し込み方法と手続きについて、3つの窓口それぞれのケースでお伝えしました。

で、気になるのはやはり「どちらから申し込むのがいいの?」ということかと思います。

その選択基準は、社会福祉協議会で郵送or対面申請を決めるのと同じく、このようなところではないでしょうか?

  • より早く入金されるのは?
  • より簡単なのは?
  • 申請時の、感染リスクは少ないのは?

そこでこの3点についても、個人的見解を記してみます。

MEMO
以下は5月初めに書いた文章のため、社会福祉協議会とろうきん2つの比較になっています。

郵便局も含めた比較は、前章の郵便局関連リンク記事内に書いてますので、そちらも参照ください。

どちらが、より早く入金される?

これは正直どちらが早いか、はっきり言いづらいのが本当のところです。

事務処理の速さも、各地域の社会福祉協議会・ろうきんごとで違うでしょうし、その他の繁忙度合いも、各々違うだろうからです。

混雑度合いを考慮しなければ、同じ組織内で受付から審査・入金まで完了する社会福祉協議会の方が早い気もするのですが・・・。

そこで実際に厚生労働省のコールセンターに電話して、確認してみました。

コールセンターは土日祝日も、開いてるよ

厚生省に問い合わせしての体験談

今回電話してみたのが、厚生労働省でR2年4月11日に開設された「個人向け緊急小口資金・総合支援資金相談コールセンター」。

5月8日に問い合わせたところ、「それは社会福祉協議会の方が早いです」と拍子抜けするほどあっさり返答いただきました(苦笑)。

という訳で、厚生労働省の見解としては、社会福祉協議会経由の方が早く振り込まれるとのことです。

個人向け緊急小口資金・総合支援資金相談コールセンター
  • 電話番号 0120-46-1999
  • 受付時間:09:00~21:00(土日・祝日を含む)

どちらからが、より簡単か

郵送申請では、手続きのシンプルさはどちらも一緒ですね。

社会福祉協議会で対面申込するなら、その分の手間はかかります。

ですが対面申込が必要だからこそするのでしょうし、ろうきんでの郵便申請と手続きのシンプルさを比較はできないかと思います。

どちらから申請したほうが、感染リスクは少ないか

これも上の項目と一緒で、比較はできないように思います。

そもそも申請方法が、全く同じではないですしね。

という訳で個人的見解では、どちらか選ぶのは難しいものの、厚労省コールセンターでの返答では、社会福祉協議会経由の方がよさそう…という結論に至りました。



緊急小口資金は、いつ振り込まれる?

この疑問も、気になるところですよね。

申込んだ窓口の混雑状況で事務処理スピードも変わるでしょうし、明確に「いつ」とは言い切れません。

ただtwitterで見ることのできる、実際に入金があった方の体験談を拝見すると5日~2週間程度の話が多く出ています。

それらも含めて社会福祉協議会・ろうきん各窓口ごとに、この内容についても記事をまとめました。

詳しく見たい方はご覧ください。

社会福祉協議会経由で緊急小口資金を借りる方法(体験談あり) ろうきん経由で緊急小口資金を借りる方法(体験談あり)



緊急小口資金、いくらまでが限度額?

上限は20万円で、6つある条件のうち、ひとつに当てはまればその限度額まで借りることが可能です。

その条件に当てはまらない方も、10万円までは借りることができます。

※R2年5月からこの条件に大きな変更があり、20万円がより借りやすくなりました!

この変更詳細については、下の記事からご確認ください。

コロナ緊急小口資金特例貸付はMAX20万円まで!その条件は?



まとめ

いかがでしたか?

社会福祉協議会・ろうきん各窓口での緊急小口資金申込方法と手続きについて、体験談や個人的見解も交えてお伝えしました。

この記事が少しでも参考になって緊急小口資金を借りられて、少しでも余裕が持てますよう、祈っています。

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