新型コロナで生活費に難渋する方の救済制度として、厚生労働省がR2年3月25日から実施している緊急小口資金特例貸付。
申請受付や審査の実施主体は、各地域の社会福祉協議会です。
当初の窓口は社会福祉協議会のみでしたが、R2年6月上旬にはオンライン申請も開始予定と報道されるほど、窓口拡充が期待されています。
そこでこの記事では特に、以下の内容をお伝えします。
- 現在ある3つの窓口(郵便局・社会福祉協議会・ろうきん)での申請方法
- 3つの窓口で、どこが1番スムーズに申請~審査されるか
郵便局で緊急小口資金を申請する方法
郵便局で緊急小口資金の申請受付が始まったのは、R2年5月28日。
増加の一途をたどる申請者に対応するため、4月末に申請受付を開始した労働金庫(ろうきん)に続き、さらなる窓口に加わりました。
郵便局での緊急小口資金申請の流れ
基本的な流れは、社会福祉協議会&ろうきんだけが窓口だった頃と一緒です。
郵便局で申請時に受理した書類は、各都道府県の社会福祉協議会に上がります。
そこで貸付審査後、決定したら送金というかたちです。
郵便局での申請手続き
申請する郵便局に直接出向いて、書類を提出します。
申請までの手続きを見てみましょう。
ここから各STEPについて、詳しくお伝えします。
日本郵便HPにアクセス
日本郵便HPで下記のページにアクセスし、郵便局で緊急小口資金申込に必要な情報を確かめます。
https://www.post.japanpost.jp/notification/pressrelease/2020/00_honsha/0519_01.html
なおこのリンクページを読んで不明な点がある時は、厚労省コールセンターに電話相談することも可能です。
コールセンターの電話番号その他、詳細は下記のとおりです。
- 電話番号 0120-46-1999
- 受付時間:09:00~21:00(土日・祝日を含む)
申請に必要なものを確認・準備
申請時に必要なものは、この4つです。
- 借入申請書類
- 住民票
- 通帳またはキャッシュカード
- 本人確認書類
借入申請書類は借入申込書、借用書、重要事項説明書、申立書の4種類。
下のリンクページから提出書類を印刷して記入しましょう。
https://www.post.japanpost.jp/notification/productinformation/2020/0519_01.html
住民票は世帯全員が記載された原本(※ご自身でコピーしたものは不可)。
本人確認書類は、つぎのいずれかです。
- 運転免許証
- パスポート
- マイナンバーカード
- 健康保険証
- 在留カード(特別永住者証明書)※外国籍の方に限る
住民票を入手し書類の記入も完了したら、下リンクのチェックリストを使って書類記入ミスや漏れ、提出物の不備がないか再確認です。
https://www.post.japanpost.jp/notification/productinformation/2020/0519_01_01.pdf?200528
- 以下の方は郵便局・ろうきん共に対応不可となります。
- 社会福祉協議会に直接、ご相談ください。
- 総合支援資金貸付も希望の方
- 未成年の方
- 現住所と住民票の住所が異なる方
- 緊急小口資金貸付以外の生活上の相談もある方
郵便局に予約電話
申請を希望する郵便局が、下リンクの実施局一覧にあるか確認し、ある場合はそちらに緊急小口資金貸付申込をしたい旨、電話相談しましょう。
https://www.post.japanpost.jp/notification/pressrelease/2020/00_honsha/0519_01_03.pdf
ない場合は、一覧に載る郵便局で最も近いところに電話予約するか、社会福祉協議会orろうきんに申請に切り替えてください。
郵便局にて対面申請
電話予約した日時で郵便局に行き、緊急小口資金申込をします。
申込で分からないことがある場合は、対面申請の前に厚労省や社会福祉協議会に問い合わせて解決後、郵便局で申請しましょう。
郵便局での緊急小口資金申請・受付期間
緊急小口資金の申請期限は、R2年12月末まで延長となっています。
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_13601.html
この投稿を更新時点(R2年9月16日)で、昨日、厚労省から正式発表がありました。
ただ各郵便局の窓口全てで、R2年末までの申請期限延長が徹底されてるかは不明です。
確実な申請期限を知りたい場合は、申請予定の郵便局に直接、お問い合わせいただくのが最善です。
郵便局以外で緊急小口資金を申請する方法
ここからは郵便局以外の2つの窓口(社会福祉協議会・ろうきん)で、緊急小口資金を申請する方法についてお伝えします。
社会福祉協議会での申請
各地の社会福祉協議会における緊急小口資金申請の流れは、下の図の通りです。
市町村の社会福祉協議会で書類を受理後、都道府県の社会福祉協議会に上がり、審査されます。
申請方法は、以下の2つ。
- 郵送申請
- 各社会福祉協議会に行き、対面申請
各申請方法や具体的手続き、申込時の必要書類詳細については下のリンクからご確認ください。
緊急小口資金(社会福祉協議会・ろうきん・郵便局)の申込手続き方法ろうきん(労働金庫)での申請
ろうきんが緊急小口資金申請の窓口になったのは、R2年4月30日。
社会福祉協議会だけでは殺到する申請者に対応しきれず、新たな窓口として追加されました。
ろうきんでの申請の流れは、このようになります。
写真の通り、ろうきんで可能なのは申請まで。
そこから都道府県の社会福祉協議会に書類が送付され、審査されます。
ろうきんでの申請手続き詳細や必要書類についても、下のリンクをご覧ください。
緊急小口資金(社会福祉協議会・ろうきん・郵便局)の申込手続き方法
どこで申請するのが、1番良い?
ここまで説明してきた郵便局・社会福祉協議会・ろうきんの計3つの受付窓口。
このうちどこで申請するのが、1番スムーズに審査~入金までたどり着くでしょう?
結論から言うと、社会福祉協議会での申請がベターかと思います。
郵便局での緊急小口資金申請を勧められない理由
「せっかく郵便局でも申込できるのに、社会福祉協議会なの?」
こう思われる方も、いるかもしれません。
確かに郵便局だと社会福祉協議会や労働金庫より馴染みがあるので、何となく行きやすい感覚があるかと思います。
しかし郵便局での申請は、以下の点で社会福祉協議会・ろうきんより不便です。
事前に電話予約が必要、しかも全郵便局で申請可能ではない
先にお伝えした通り、郵便局で申請する際は、事前に電話予約しなければなりません。
郵便局は緊急小口資金申請受付が本業ではなく、そこに割ける時間やマンパワーも限られてるからです。
また全ての郵便局で、申請可能な訳でもありません。
https://www.post.japanpost.jp/notification/pressrelease/2020/00_honsha/0519_01_03.pdf
事前に電話予約して申請するなら、社会福祉協議会での対面申込の方が何かと融通の利く可能性が高いです。
対面申請なのに、質問できるとは限らない
先で少し触れましたが、郵便局では専門の相談員が緊急小口資金申請を受け付けるわけではありません。
そのため郵便局で直接、申請窓口の方に何か質問しても的確な返答がされる保証がないのです。
社会福祉協議会なら、対面申請で安心して質問・相談できます。
対面なのに質問もあまりできないのでは、郵便局で申請のメリットがあるのかなぁ?と正直、感じる面もなくはありません。
審査から入金までの速さも結局、社会福祉協議会が1番!?
郵便局やろうきんが受付窓口に加わったことで、その選択肢が拡がったことは事実です。
窓口が分散されれば、社会福祉協議会での申請受付業務も以前より処理スピードが上がるでしょう。
しかも郵便局やろうきんと違い、社会福祉協議会なら申請書類も同一団体内で移動するだけです。
これらの事から、申請するなら社会福祉協議会が最も利便性が高いといえます。
緊急小口資金がオンライン申請も可能に!?
ただ、R2年5月19日の加藤厚労省大臣記者会見にて、以下のアナウンスがありました。
「緊急小口資金」について、6月上旬にもオンラインでの受け付けを始める
そこでこの件をR2年6月4日、厚労省コールセンターに電話確認してみました。
以下、いただいた返答になります。
相談員さん
報道の真偽は定かではないですが、少なくとも正式発表できる段階ではないようです。
他の給付金で、オンライン申請のトラブルも報道されてますし、期待しすぎず様子見ぐらいがいいのかもしれませんね。
まとめ
以上、予想されるオンライン申請も含めて、緊急小口資金の申請窓口についてお伝えしました。
郵便局が窓口に加わり、その知名度から郵便局で申請を…と考える人も多いかもしれません。
ですが上記の通り、社会福祉協議会での申請がベストの選択肢と思われます。
あとはご自身の判断で、最も良いと思われる窓口をチョイスして申請してみてくださいね。
緊急小口資金が借りれなかった、借りても生活費がまだ足りない、でもこれ以上返すお金を借りたくない…そんな方は、以下の記事をご覧ください。
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