R2年2月から今日まで、コロナ渦による生活費困窮に悩む方が非常に増えています。
その救済策として3月末に開始したのが、緊急小口資金の特例貸付。
上限額は20万円。
従来の緊急小口資金から倍増したのが、大きな特徴です。
そしてR2年5月から、20万円で借りるための条件が更に緩和されました。
この記事ではその変更点、そして今回の特例貸付以外に生活費を補充する方法までお伝えします。
緊急小口資金、今回の特例貸付でどう変わったの?
この緊急小口資金という制度は、今回の特例貸付以前から存在するものです。
社会福祉協議会が実施する「生活福祉資金」の一環として、特に低所得世帯の生活費補充に役立ってきました。
特例貸付と従来の緊急小口資金との変更点
その違いを表にすると、以下のようになります。
違い\資金の種類 | 今回の特例貸付 | 旧・緊急小口資金 |
---|---|---|
上限額 | 20万円 | 10万円 |
対象 | コロナ渦で生活費に困る世帯 | 主に低所得世帯 |
申込方法 | 郵送が原則 | 対面申請 |
返済期間 | 2年以内 | 1年以内 |
返済据置期間 | 1年以内 | ふた月以内 |
返済免除 | あり | なし |
このように上限額・対象・返済条件etcの変更で更に申請しやすくなったのが、緊急小口資金特例貸付です。
この特例貸付でR2年5月、上記の通り大きな変更がありました。
審査に通った申請者は、ほぼ一律で上限額20万円まで借りられるようになったのです。
20万円で、緊急小口資金特例貸付を借りるための流れ
ここで緊急小口資金を、特に20万円上限額で借りる流れについて、条件詳細に入る前に把握しておきましょう。
そうすることで、以下の理解がしやすくなりますよ。
申込対象の確認
ご自身が特例貸付の申込対象者かどうか、まず確認しましょう。
緊急小口資金特例貸付の申込対象は、新型コロナの影響で収入などが減り、生活費の補充が必要な方です。
郵送などで申請
必要書類を準備・記入後、書類を申請する社会福祉協議会orろうきんor郵便局に提出します。
※R2年5月28日から、緊急小口資金の申請先に郵便局も追加されました。
郵便局での申込方法詳細は、下のリンクからご確認ください。
社会福祉協議会&ろうきんは、郵送申請が基本です。何らかの事情がある場合、社会福祉協議会のみ対面申請も可能ですが極力、郵送にしましょう。
郵送にすることで相談員さんたちが対面事務処理に懸ける時間が省かれ、審査までの時間も短縮できます。
上記の必要書類について知りたい方は、下のリンク記事をどうぞ。
緊急小口資金特例貸付・必要書類(社会福祉協議会&ろうきん)のQ&A申込方法などを確認したい方は、こちらから。
緊急小口資金(社会福祉協議会・ろうきん・郵便局)の申込手続き方法書類の審査
各地域の社会福祉協議会orろうきんor郵便局から、都道府県社会福祉協議会へと提出書類が送付されます。
そこで貸付対象として適切か、貸付するか否か決定されます。
振込・審査結果の通知
貸付決定が決まった方に振込があります。
審査結果通知の有無は、地域によって異なるとの事 。
詳しくは、下記の各社会福祉協議会HPからご確認ください。
https://www.shakyo.or.jp/network/kenshakyo/index.html
通知がある地域では、振り込み翌日位に書面が郵送されることになっています。
貸付不可の審査が出た場合も、通知書が郵送される地域ではその旨、通達されます。
上記の流れを図で示したものが、こちらです。
この流れを見ると分かるように、今回の特例貸付でお金を借りるには、下記の「ふたつの関門」を通るかたちになります。
- 第1関門→市区町村社会福祉協議会orろうきんor郵便局
- 第2関門→都道府県社会福祉協議会
第1関門は申請者が申込対象として適切か、第2関門では貸付対象として適切かを判断します。
こうしてお金が借りられる方を決定していたのが、R2年4月末までの状況。
特に第2関門では、貸付額を10万or20万どちらにするかも判断されていました。
しかしR2年5月から、申込対象=貸付対象になる条件変更がされています。
その結果、第1関門で申請が受理された時点で、貸付上限自体は20万円と判断できるようになりました。
この変更条件については、次の章で詳しくお伝えしたいと思います。
20万円で、緊急小口資金を借りられる条件は?
今回の特例貸付、現時点(R2年6月13日)で上限20万円の貸付条件は、下の写真の通りです。
https://www.mhlw.go.jp/content/000626608.pdf
注目したいのは、赤線の条件キ。
少なくとも4月末までの20万円貸付条件に、キはありませんでした。
条件キが加わった結果、20万円を借りられる方がより増えたのが、大きな変更点です。
この変更を図で示すと、このようになります。
<変更前>
<変更後>
下の章で、詳しく説明しますね。
コロナ渦で収入減&生活費困窮の方は、ほぼ一律20万円で貸付可能に
ここで先の章で書いた、現在の緊急小口資金でお金を借りるための「ふたつの関門」をおさらいしましょう。
- 第1関門→市区町村社会福祉協議会orろうきんor郵便局
- 第2関門→都道府県社会福祉協議会
第一関門の申込対象は、下の写真通り。
「新型コロナウイルスの影響を受け、休業等により収入の減少があり、緊急かつ一時的な生計維持のための貸付を必要とする世帯」
この対象に当てはまった方が、第2関門で以下の2項目を審査されていました。
- 貸付対象として適切か
- 貸付する上限が10万or20万円のどちらか
1では申請者各々は、今回の特例貸付でお金を貸すべき状況かを審査。
2では貸付する際、10万or20万円どちらが適切か審査していたのが、R2年4月までの流れです。
その際、上記の条件ア~カのいずれかに当てはまれば、20万円借りることができていました。
ここにR2年5月から加わったのが、条件キ。
「上記(※条件ア~カを指す)以外で、休業等による収入の減少等で生活費用の貸付が必要な場合」
この条件キが加わった結果、20万円で今回の特例貸付を借りられる人が、より増えました。
そして第1関門さえクリアすれば、第2関門の上限金額に関する条件も、自動的にクリアできるようになったのです。
この件については、@お元気が厚労省のコールセンターに電話して確認済みなので、確実です。
その際、下のように突っ込みたくなったのは内緒ですが(苦笑)
ちなみにコールセンターの連絡先は、下記のとおりです。
- 電話番号 0120-46-1999
- 受付時間:09:00~21:00(土日・祝日を含む)
特例貸付で10万円しか借りれなかった人は、もう10万円プラスで申請可
ここまで読んで、こんな風に思った方、いないでしょうか?
「え、私、この特例貸付でお金借りたけど、10万円までしかダメだったよ!?」
…そんな方も、ご安心ください。
今回の条件変更以前に申請して、上限10万円でこの特例貸付を借りた方はその旨、審査を受けた社会福祉協議会に連絡してください。
さらに10万円プラスで貸付が可能です。
詳しくは、各社会福祉協議会にお問い合わせください。
電話番号は、下のリンクからも調べられますよ。
https://www.shakyo.or.jp/network/kenshakyo/index.html
20万円で借りやすくなった特例貸付は、振込がさらに遅くなる!?
ここまでお伝えした通り現在の緊急小口資金は、以下の2条件を満たす方が申請すると多くの場合、20万円借りやすい状況です。
- 新型コロナの影響で収入減少
- 生活費の確保が大変(※事業資金は別です)
そのため今まで以上に、この特例貸付申請者数が多くなる可能性もあります。
結果、ただでさえ審査~振込までに時間が懸ると言われていたのが、もっと遅くなりかねないのです。
厚生労働省や現場の社会福祉協議会も、対策を試みてはいますが…
そこで下記の方策を実施し、事務処理etcでより迅速な対応をして貸付額振込完了までの速さを上げようと、厚労省・社会福祉協議会ともに苦心してはいるようです。
- ろうきん・郵便局でも緊急小口資金申請受付を開始
- 社会福祉協議会&ろうきんでの申請方法を原則、郵送とする(郵便局は対面申請)
ですが申請者増加数の勢いの方がそれを上回り、特に首都圏etcの大都市では、なかなかこの問題は解消されていないようです。
緊急小口資金以外、無担保&最大限低い金利でお金を借りる方法
これでは「できるだけ即金で、目先の生活費を確保したい」という方にとって最悪、死活問題になりかねません。
そんな緊急事態に今、あなたがいるなら、以下のサービスを検討するのも、ひとつの手かと思います。
三井住友銀行の特別金利フリーローン
これは三井住友銀行がコロナ救済処置として発表した、低金利での無担保特別フリーローンです。
金利は本来の店頭金利より3.00%下げ2.975%(4月2日現在)になっており、若干利息は懸りますがかなり低めの利息にしてあります。
なので利用開始のハードルも、かなり低くなっているかと思います。
新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い影響を受けている個人のお客さまを対象に、特別金利でフリーローン(無担保・SMBCコンシューマーファイナンス株式会社保証)の取り扱いをしております。
https://www.smbc.co.jp/kojin/mokuteki_loan/free_m/pdf/goannai200407.pdf
上記ローンの利用条件詳細は、以下の通りです。
このフリーローン、誰が利用可能なの?
以下の7つの条件全てを満たす方が、三井住友から融資を受けることができます。
- 新型コロナウイルス感染症の発生で、収入減少などで生活に何らかの影響を受けた方
- 借入金の使う目的が、書類(見積書や契約書等)で確認できる方
- 申込時の年齢が満20歳以上、満65歳以下の方
- 前年度税込年収が200万円以上(個人事業主は所得金額)で、現在安定収入のある方(年金収入のみの場合、利用不可)
- SMBCコンシューマーファイナンスの保証を受けられる方
- ご契約時に三井住友銀行またはローン契約機に来店可能な方
- 日本国内在住の方
なお上記の条件の3番目で「現在安定収入のある方」とあります。
これについて、三井住友銀行カードローンプラザに直接電話して確認したところ、↓のような返信でした。
三井住友銀行さん
なので今現在、収入が安定しているとは言えない方でも申し込みは可能です。
試してみる価値、あると思いますよ。
必要書類は何?
まず契約時に必要な書類は3つ(本人確認書類・年収確認書類・資金使途確認書類)になります。
本人確認書類
以下4つのうちで、いずれか有効期限内のものになります。
- 運転免許証
- パスポート
- 個人番号カード
- 住民基本台帳カード(顔写真付き)
※パスポートが令和2年2月4日以降に申請されたものである場合、現住所記載のある他の本人確認書類等も必要になります。
※本人確認書類記載の住所と現住所が違う場合は、現住所が書かれた以下のいずれかをお持ちください。
- 国税、地方税の領収書もしくは納税証明書
- 社会保険料の領収書
- 公共料金の領収書(電気、ガス、水道など)
なおこれら領収書は、領収書日付の押印あるいは発行年月日(ともに6か月以内)の記載があるものが使用可能です。
年収確認書類
<給与所得者の方>
<個人事業主の方>
資金使途確認書類
資金使い道の金額等がわかる請求書、契約書、注文書等のうちいずれかを提出。
契約方法や融資金額、返済期間は?
契約方法はローン契約機、インターネット、電話のいずれかで融資金額は300万円以内、返済期間は10年以内になります。
インターネットからこの特別金利フリーローンの申し込みは、こちらから。
https://www.smbc.co.jp/kojin/mokuteki_loan/free_m/
まとめ
いかがでしたか?
ほぼ一律で20万円貸付が可能となった緊急小口資金特例貸付を活用する、あるいは上記のフリーローンなどで当座を凌ぎ、少しでも気持ちにゆとりを持っていただけたらと思います。
緊急小口資金が借りれなかった、借りても生活費がまだ足りない、でもこれ以上返すお金を借りたくない…そんな方は、以下の記事をご覧ください。
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