R2年3月25日に受付が始まった緊急小口資金特例貸付。
新型コロナウイルス感染防止の自粛状態が長引く今も、生活費に不安を感じる多くの方が殺到しています。
緊急小口資金の貸付件数が3月25日からの約3週間で965件に上り、リーマン・ショックの影響を受けた2009年度1年間の件数に迫った(静岡新聞)
この記事では特に社会福祉協議会で緊急小口資金を申込する際、知っておきたい情報を網羅してお伝えします。
誰が借りられる?社会福祉協議会からの緊急小口資金
従来の緊急小口資金は、低所得者層に対して生活費など必要資金を貸してくれる制度でした。
しかしコロナ渦の後、実施された今回の特例貸付では、下の写真のように対象枠が大幅に拡張されています。
https://www.mhlw.go.jp/content/000626608.pdf
このように、「新型コロナウイルスにより経済的影響を受け、収入が下がった方」なら基本、誰もが申請できるのが現在の緊急小口資金です。
個人事業主やフリーランスの人こそ借りたい、今回の特例貸付
上記の写真では「休業等」と記述がありますが、休業・失業していなくても、この緊急小口資金は申請可能です。
そのため、以下の状態で生活費に悩む個人事業主・フリーランスの方にこそ、ぜひ活用してほしい制度です。
- 仕事はあるけど激減した
- 店は開けているけど閑古鳥状態
緊急小口資金、社会福祉協議会で借りられるのはいつまで?
緊急小口資金の申請期限は、R2年12月末まで延長となっています。
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_13601.html
この投稿を更新時点(R2年9月16日)で、昨日、厚労省から正式発表がありました。
ただ各社会福祉協議会全てで、R2年末までの申請期限延長が徹底されてるかは不明です。
確実な申請期限を知りたい場合は、申請予定の社会福祉協議会に直接、お問い合わせいただくのが最善かと思います。
各社会福祉協議会の電話番号は、以下のリンクからお調べください。
https://www.shakyo.or.jp/network/kenshakyo/index.html
早く緊急小口資金が振り込まれるのは、社会福祉協議会orろうきん?
@お元気の個人的な見解では、どちらが早いと断言しづらいのが本音です。
というのも上記ふたつの窓口での忙しさの違い、そして地域や時期的な混雑状況その他、様々な条件が異なる可能性が高いからです。
そんな状況が、TwitterなどSNSでは散見できます。
例えば下の方の体験談では、緊急小口資金が振り込まれるまで5日程度。
https://twitter.com/884hasiru/status/1251060913521586176
一方、こちらの方は申込面談から3週間でようやく入金。
https://twitter.com/jps70suprar/status/1258352709033324544
いずれも社会福祉協議会からの申請です。それでも地域・時期が違うと、これだけ入金に懸る時間に差が出ています。
そこに各ろうきん支店の繁忙度や情報処理スピードの違いetc考慮すると、やはりどちらとは言い切れません。
そこで判断材料として、@お元気が実際に経験したことをお話ししたいと思います。
厚生省コールセンターに電話相談して、いただいた返事
緊急小口資金制度の大元である厚生省で開設されたコールセンターに電話して直接、上記の内容を問い合わせてみました。
その詳細は下のリンク記事にありますので、ご覧いただければと思います。
緊急小口資金(社会福祉協議会・ろうきん・郵便局)の申込手続き方法入金は申請書類送付から10日だった!社会福祉協議会での体験談
これは@お元気自身の話です。社会福祉協議会にR2年5月1日、郵送にて緊急小口資金申請をしました。
下の写真は、提出書類で私がコピーして保管する必要のある重要事項説明書になります。
サインと判子は一応、黒塗りにしてあります(笑)
そして振り込みが確認できたのが、この写真の通りR2年5月11日。
GWを挟んでではありましたが、10日程度で申請~振込まで完了したことになります。
ろうきんに電話して、いつ入金されるか問い合わせてみました
北陸ろうきんにある「緊急小口資金専用ダイヤル」にも電話して、申請後の振込まで懸る期間を問い合わせてみました。
やり取り&返答詳細は、下記のリンク記事にありますので、ご覧ください。
ろうきん経由で緊急小口資金を借りる方法(体験談あり)このリンク記事をご覧いただくとお分かりの通り、厚生省コールセンターの返答と、@お元気の地元にある社会福祉協議会&ろうきんでの体験&返答に違いがあることは否めません。
なので、どちらが早い振込かは、ご自身の地域の社会福祉協議会&ろうきんに電話で問い合わせて、その時点での確認をするのが適切かと思います。
上限金額&貸し付け条件は、社会福祉協議会・ろうきん共に一緒
今回の特例貸付、貸付上限は20万円です。
上限で借りるための条件は6つあり、そのうち1つでも当てはまると20万円まで借りることが可能です。
緊急小口資金は元々、10万円を上限として、生活費が一時厳しくなった低所得世帯を対象としていた制度です。
それがこのコロナ渦を受け、収入減少が見られるほぼ全ての世帯に、貸付上限額を従来の倍まで引き上げて貸付可能になったかたちです。
※上記の条件変更について、下のリンク記事に詳しく説明してあります。ご確認ください。
コロナ緊急小口資金特例貸付はMAX20万円まで!その条件は?
緊急小口資金申込がよりシンプルに!社会福祉協議会での必要書類&手続き
R2年4月下旬から社会福祉協議会でも、その申込方法として郵送が推奨されています。
そして同時期から申込時の提出物は基本、書類のみとなりました。
それら書類と手続きの詳細については、下のリンク記事にありますので、ご確認ください。
緊急小口資金特例貸付・必要書類(社会福祉協議会&ろうきん)のQ&A
社会福祉協議会でのリアル審査、そして緊急小口資金の入金&返済方法は?
申請まで終わったら審査完了と振込を待つかたちです。
そうなると気になるのは、以下の事などかと思います。
- 審査って実際どうなの?
- 入金はどうやって?
- 返済方法は、どうするの?
それぞれについて、@お元気の体験も含めて説明したいと思います。
緊急小口資金の審査~振込まで終えての個人的感想
上記の通り、@お元気も社会福祉協議会から郵送申請後、無事10日ほどで入金がありました。
この経験を経て、審査についての感想は…ぶっちゃけかなりユルいです(苦笑)
収入の減少を証明するのが、提出書類のひとつ「収入の減少状況に関する申立書」のみ。
その記入例が、この写真です。
ご覧の通り、自身で減少前&後の収入額そして減少理由を記入するだけ。
客観的に減少理由を証明する通帳や帳簿のコピーは今回必要ないので、嘘の収入額で申請することもできない訳ではないです。
もちろん@お元気は帳簿の数字をそのまま正直に書きましたが。
そして実際に振り込みがあるまで、@お元気のところに社会福祉協議会から電話で収入減少に関する確認など全くありませんでした。
このように、申し込む側にとっては、ある意味とても助かる審査実状というのが率直な感想です。
入金&審査結果を知る方法
審査完了後、緊急小口資金の振込は、申込時に記入した口座にされます。
審査の結果が通知されるかは、各社会福祉協議会で違うようなので、ご自身で申請する協議会で確認されるとよいかと思います。
緊急小口資金の返済について
今回の特例貸付は無利子無担保・保証人なしで借りられるだけではありません。
返済についても下の2項目が従来より大幅に利用しやすくなっています。
- 据え置き期間(返済の開始時期)
- 償還期限(返済の期限)
また返済する方の状況次第で、償還不要(返済の必要なし)になる可能性もある制度です。
以下でその詳細も、説明していきます。
いつから緊急小口資金の返済は開始?
据置期間が1年以内、つまり実際の返済開始を資金を借りてから1年後にできます。
その場合、例えば今年4月に借りた返済は、来年5月から始める事になります。
https://www.shakyo.or.jp/coronavirus/shikinQA.pdf
従来の据置期間は2月以内だったので、返済開始が大分先送りになりますね。
緊急小口資金、返済期間&方法は?
返済期間は2年以内です。
返済方法は最大24分割まで可能で、毎月指定口座からの引き落としになります。
例えば最大24分割で20万円を月々返済していくとすると、このような試算になります。
- 初回~23回目の返済額 8,330円
- 24回目の返済額 8,410円
従来の返済期間は1年以内だったので、この特例貸付は月々の負担が軽くなっています。
返済しなくていい場合もある!?緊急小口資金
さらにこの特例貸付は上記の通り、償還(返済)免除という条件も特別に設けられています。
「償還時において、なお所得の減少が続く住民税非課税世帯」である事が、その条件。
住民税非課税世帯の条件は、具体的には下記の通りです。
- 親の扶養内で非課税(年収が108万円以下)
- 所得が確定申告の控除金額(青色申告65万円or白色申告38万円)内で非課税
この条件に当てはまる方は、この特例貸付で借りた額の返済が免除される可能性もあります。
万一、返済期限が近付いたても、このような状況にある方は相談されるとよいかと思います。
まとめ
いかがでしたか?
社会福祉協議会を通じて緊急小口資金を借りる際、必要な情報はかなり詰め込むことができたと思います。
ただ申込む地域や時期の違いで、各協議会での実際の対応などに多少の違いは出るかもしれません。
その事は、頭に入れておいていただけたらと思います。
コロナショックで経済的に負荷が懸った方ならほぼ誰もが対象になるのが、この緊急小口資金特例貸付です。
ぜひ活用して、少しでもゆとりを持って生活していきましょう。
緊急小口資金が借りれなかった、借りても生活費がまだ足りない、でもこれ以上返すお金を借りたくない…そんな方は、以下の記事をご覧ください。
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