緊急小口資金で審査落ちしたのは、なぜ?申請の基準は?

今年R2年2月から本格化した、新型コロナウイルス感染拡大防止のための経済的自粛。

そのダメージ防止策として厚生省が開始したのが、緊急小口資金特例貸付です。

この特例貸付、非常に多くの人が申請し生活費の一助としている一方、残念ながら審査に落ちてしまう方がいるのも、事実。

そこで今回の記事では緊急小口資金の審査落ちについて、申請基準や審査で落ちないための情報をお伝えします。

無事審査に通った@お元気の体験談も、ありますよ。

緊急小口資金、審査落ちの理由は?

下の章でも触れますが緊急小口資金コロナ特例の申請対象は、かなり広くなっています。

コロナ特例以前と比べると、審査に落ちることは大分少ないはずな一方、残念ながら下記のツイートのように審査で落ちた方もいます。

このような場合、審査で落ちた理由の説明は一切ありません。

落ちても理由が分からないって、釈然としないですよね。

実は後ほど説明する申請基準が記載された借入申込書の冒頭部分で、以下の文章があります。

「貸付審査の結果、貸付不承認となった場合、理由は開示されないことに同意します」

この同意があって初めて、緊急小口資金の申請が可能になります。

そのため審査落ちの場合でも、理由説明を求めることはNGなのです。

また審査基準も、実際に審査する都道府県・社会福祉協議会から明示されてません。

正直、審査落ちしたらどうしようもないというのが本当のところです。

なので、申請前にできることは審査に落ちる理由を知ることではありません。

  • 申請対象を明確に知ること
  • 申込基準を把握すること
  • 緊急小口資金に関しての公開情報を、できるだけ網羅すること

これらについて、以下でお伝えしていきます。

その前に、まずは@お元気自身の体験で、緊急小口資金の審査をいかに通ったかからお話ししますね。

時間軸を追って書くので、ご自身が申請する時のように読めますよ。



落ちずに通れた!緊急小口資金審査のリアル体験談

上記の通り@お元気自身も、実は緊急小口資金に申込んでいます。

R2年5月1日に郵送申請し、それから10日後の5月11日、審査が通り無事、振り込みがありました。

その個人的体験談は、このような感じです。

緊急小口資金振込まで、審査の実感はあまりなかった…が本音です。

郵送申請をしたのはGW真っただ中、今年5月1日。

必要書類になる住民票を取り、@お元気の住む石川県社会福祉協議会HPから提出書類もダウンロードしました。

記入例を見ながら各書類を丁寧に記入後、そそくさと社会福祉協議会に郵送手続き。

※必要書類や手続きについて知りたい方は、下のリンク記事をご覧ください。

緊急小口資金特例貸付・必要書類(社会福祉協議会&ろうきん)のQ&A

その後、社会福祉協議会から電話連絡などなく、ひたすら待って10日たった5月11日。

口座を確認すると、唐突に社会福祉協議会から20万円の入金があったのです。

その翌日に、貸付決定の通知書も届きました。

貸付金は、申請時に指定した口座(銀行・ゆうちょ)に振り込まれます。

写真の赤線が、通帳口座に入った緊急小口資金です。

正直、拍子抜けするほどあっさり入金されました。

というのも、提出した書類で収入の減少を示すものは、自己申告で記入する「収入の減少状況に関する申立書」のみ。

他に収入減少の客観的証拠となる書類などの提出は、必要なし。

しかも、申請後に収入減少に関する電話確認なども全くなく、審査を通ってしまったからです。

入金まで、社会福祉協議会から何の音沙汰もないので、かえってドキドキでした(苦笑)

緊急小口資金、嘘の収入減少報告でもお金が借りられる?

この特例貸付は現在、申込方法がとても簡素化されています。

@お元気が体験した郵送申請でも、必要なのは書類提出のみ。

こうなったのはR2年4月下旬、この特例貸付の申請方法が原則郵送となって以降です。

https://www.mhlw.go.jp/content/000625947.pdf

それまでは収入減少の証明として、銀行通帳や帳簿の開示が不可欠でした。

現在(R2年5月)申請時の書類で、特に収入減少に関するものは「収入の減少状況に関する申立書」だけ。

しかも下にある写真例のように、赤線のところを自身で記入すればOKなんです。

嘘は絶対いけないことですが、自己申告で適当に収入減少の記入をして審査が通る可能性も、ないとはいえない現状です。

注意
    申請後、収入減少を証明する書面等提出を求められる場合も考えられます。必ず準備しましょう。なお虚偽の収入減少申告は却下のみならず、違法になります

このように今回、個人的には非常に緩い…と感じた緊急小口資金特例貸付の審査。

何よりも振込までのスピードを最優先させるため、このようになっているのだと思います。

それだけに正直に申請して、お金を借りたいものですね。

しかし残念ながら今回の特例貸付に申込できない、あるいは審査に落ちてしまう方もいるようです。

そうならないよう、まず申請対象から確認していきましょう。

上記の話は、あくまでも個人的体験に基づくものです。ご理解のほど、お願いいたします。



緊急小口資金、誰が申込できるの?

今回の特例貸付はコロナ渦で収入が減り、生活費に困った方なら基本、誰でも申し込みできます。

https://www.mhlw.go.jp/content/000626608.pdf

例えば新型コロナの影響を受けた、下記のような方たちも申込可能です。

  • 急に仕事が激減したフリーランス・個人事業主の方
  • ほぼ開店休業状態で給料も減った店員さん

コロナ前の緊急小口資金は低所得世帯が対象だったから、枠が拡がりました。

このように申請対象が大幅に拡大された一方、誰もが緊急小口資金を借りれる訳ではないようです。

なぜならこの制度では、貸付前の申込&審査という「ふたつの関門」を通過して、はじめて緊急小口資金を借りられるからです。

※借入に関する流れを詳しく知りたい方は、下記リンクで「20万円で、緊急小口資金特例貸付を借りるための流れ」の章をご覧ください。

コロナ緊急小口資金特例貸付はMAX20万円まで!その条件は?

そこで次に、この特例貸付で申込できない方の諸条件についてお伝えします。



審査以前の、緊急小口資金における申込基準

申請できない方は、下の写真にある5つの基準のどれかで引っかかります。

これは申請時に提出する、「緊急小口資金特例貸付借入申込書」の冒頭部分。

その文言は、以下の通りです。

  • 私は現在、生活保護を受給していません。
  • 私は現在、自己破産の手続きを行っていません。
  • 本貸付金を事業の運転資金として使用しません。
  • 私以外の世帯の者は、本特例貸付の借入を行っていません。
  • 私及び私の世帯の者は、暴力団員ではありません。また、借入期間中においても暴力団員にはなりません。

緊急小口資金を申し込む際、まずご自身とこの5つの基準と照らし合わせてから申請しましょう。

そうすれば、少なくとも申請は受理され、この特例貸付の審査も受けられるはずです。

ここからそのひとつひとつを、具体的に見ていきます。

図など使って、分かりやすく説明しますね。

生活保護の受給をしているか

この特例貸付では現在、申請者or同一住所に住み生計を一にする親族などが生活保護を受けているかが、申込時の基準のひとつです。

MEMO
「生計を一にする」は、生活の中でお金をシェアしていることを意味します。

図で示すと、下の感じです。

ケースAとBは緊急小口資金申込が可能で、ケースCとDは不可になります。

このように現在、緊急小口資金の申請者or申請者と同一住居内に住む親族などが生活保護を受給している場合、申請不可で審査も受けられません。

過去の生活保護受給は、緊急小口資金に関係ないよ。

自己破産手続き中か否か

この条件については様々なケースがあるので、下のリンク記事で詳しくまとめました。そちらをご覧ください。

緊急小口資金、ブラックリストや自己破産でも借りれる?審査基準は?

事業の運転資金にしない

緊急小口資金を、事業資金目的で申し込むことはできません。

コロナ対策として事業の運転資金を借りたい場合は、公的機関だと日本政策公庫が相談に乗ってくれます。

詳しくは下記のリンクから、ご確認ください。

https://www.jfc.go.jp/n/finance/saftynet/covid_19.html

今回の特例貸付は、あくまでも生活費の一助のためのものですよ。

申請者以外の同一世帯人も申し込んでいるか

これを理解することは、今回の緊急小口資金が申込可能になるかの大事なポイントです。

この特例貸付の申込対象は、厳密に言うと世帯主になります。

世帯主というと男性のイメージが強いかもしれませんが、もちろん女性の申請も大丈夫。

例えば以下のケースでは、奥様の緊急小口資金申込も可能です。

  • 夫婦共働きで、奥様の収入が新型コロナの影響で減少
  • 夫婦ともに、特例貸付は未申請

つまり生計を一にする各世帯で、1人だけ申請可能なのです。

同一世帯の家族or親族で、複数申込はNGですよ。

世帯分離している家族etcは、複数で申請可能?

世帯という言葉が出てくると、このような疑問を持たれる方もいるかもしれません。

「うちは世帯分離してるんだけど、同居人が複数で緊急小口資金の申込、できるのかしら?」

この世帯分離という言葉、耳慣れない方もいるかと思います。

MEMO
世帯分離とは同じ住所・住民票の中で、ひとつの世帯を複数に分ける制度です。
世帯を分けて1世帯の所得を抑え、介護費用などで自己負担額を下げる際に活用されます。

世帯分離している方が緊急小口資金に申込む場合、どうなるか考えてみましょう。

下の図をご覧ください。

特例貸付\申込む人 申請者のみ 同じ住所で複数名
申請は可能? ×

このように、同じ住所に住んでいる限り、複数名での申請はできません。

世帯分離して戸籍上の世帯が別だから、緊急小口資金が世帯ごとに1人が申込めるなら、同じ住所から複数で申込できるのでは?

こう考える方も、いるかと思います。

しかしこの特例貸付では、同じ住所=同一世帯になります。

そのため世帯分離していても、複数での申請は不可です。

注意

    この特例貸付で、下記の場合は虚偽の申請とみなされ、1回目の貸付が没収の可能性もあります。

  • 同じ住所の家族etcが既に借入済みなのを知らず、別に申請
  • 別の都道府県で同一世帯の方が既に申請・貸付済みなのに、さらに申請

暴力団員か否か

これは、上記の文言通りです。

5つの基準以外に、申込できない場合はある?

社会福祉協議会が、申請者自身か同じ世帯の一員を不適当と判断した場合、緊急小口資金の申込はできません。

例えば以前、申請する社会福祉協議会からお金を借りたまま返していなかったりすると、申込不可となります。

申請前に、何か不安ごとや心配事がある場合は、前もって各社会福祉協議会に相談してみましょう。

各地域の社会福祉協議会連絡先は、こちらから確認できます。

https://www.shakyo.or.jp/network/kenshakyo/index.html



職業や人種で、申込対象外になる場合は?

ちなみに、上記の5つの基準に抵触しない限り、どんな職種や外国籍の方も、緊急小口資金の申込は可能です。

フリーター・アルバイトの方も、コロナ渦による収入減少で生活費に困っていたら申込できます。

例えば外国から来て下記の悩みのある方も、在留カードがあれば申込可です。

  • 日中は大学に通い、夜間はコンビニでアルバイトして収入にしている
  • 新型コロナの影響で夜の仕事が減り収入も激減、生活に困っている

未成年で婚姻前の方が、この特例貸付を申込む場合、親権者か後見人の同意が必要です。



緊急小口資金の審査で落ちないための対策

上記の基準を踏まえて緊急小口資金を申込めば、申請はスムーズに受理されるかと思います。

さらにこの審査で通る確率を上げるには、下の2項目が大切になります。

  • 申請者自身が、この特例貸付に関する諸情報を十分把握しておく
  • 収入の減少で、生活するのが今のままでは難しいことを何らかの形で証明する

これらについて、以下で触れてみたいと思います。

緊急小口資金申請前から、その諸情報をしっかり網羅しておく

この特例貸付に関する情報が不十分なまま、何となく申込んでしまう方もいるようです。

そのため社会福祉協議会の相談員さんにいらぬ手間を取らせ、心証を害されてしまう可能性もあります。

それでは審査時に不利になっても、仕方ないかもしれませんね。

相談員さんたちもコロナ渦によるストレスが懸っているのは、申し込む側と一緒。

そんな相談員さんたちの負担が少しでも軽くなれば、申込~審査そして振込までスムーズに事が進みやすくなります。

当サイトでも、緊急小口資金に関する様々な情報をまとめてあります。
その詳細は、下のリンクからご確認ください。
https://kokokore1.com/category/%e3%82%b3%e3%83%ad%e3%83%8a%e7%89%b9%e4%be%8b%e8%b2%b8%e4%bb%98/%e7%b7%8a%e6%80%a5%e5%b0%8f%e5%8f%a3%e8%b3%87%e9%87%91

収入減少で生活が厳しいことを、何らかの形できちんと証明する

今回の特例貸付では、申請者の生活状況に応じて、貸付の事務処理などでも特に柔軟に対応するよう、厚労省からも通達が出ています。

だから上記の諸条件をクリアすれば、振込までのハードルもかなり下がります。

必要なのは、コロナの影響を収入面で受けたと実際に証明することだけ。

郵送申請であれば、収入減少の客観的証明物を提出する必要がないことは、先に伝えた@お元気の体験談にある通りです。

それでも後から訊かれる可能性も、ないではありません。

そこまでクリアする準備ができていたら、万一の場合でも余裕を持って対処でき、貸付がより近くなります。



緊急小口資金、審査に関するQ&A

さてここからは上記の内容以外に、緊急小口資金の審査で疑問を感じやすい事について、説明していきたいと思います。

審査の場所は、どこ?(ろうきんで申し込んだ際の、審査場所は?)

各都道府県の社会福祉協議会です。

緊急小口資金申込から審査に行きつく流れは、下の写真の通りです。

またR2年4月末から受付窓口として労働金庫(ろうきん)も加わりましたが、審査は社会福祉協議会で実施されます。

審査結果は、いつ出るの?振込はいつあるの?

申請から審査結果が出て、振り込みされるまでの日数は、各社会福祉協議会の繁忙度合いによりかなり差があるようです。

東京など首都圏・大阪など大都市では、2週間前後、地方だと10日前後がひとつの目安かと思われます。

あくまでも目安ですので、詳しくは各社会福祉協議会に直接、ご確認ください。

審査結果より振込結果の方が、早く知れます。自身の口座をまめにチェックしてみましょう。

審査結果は通知されるの?

これも各社会福祉協議会により対応が分かれますが現在は、通知書が送られる地域も増えているとの事。

振込が最優先になっているので、振込完了が先でその翌日、審査結果通知書が届く場合が多いようです。

通知書がある地域では、審査に落ちてもその旨、通達されますよ。

なおこの特例貸付で審査に落ちても、その理由は問えないことになっています。

下の写真にある赤線部分のように「緊急小口資金特例貸付借入申込書」の冒頭部分で、落ちた理由は問わない旨が書いてあります。

申請で書類提出の際、これに同意するサインをしているからです。

このようなこともあるので、書類も含めて、事前に分かる情報はしっかり把握して申請していきましょう。



まとめ

いかがでしたか?緊急小口資金特例貸付で審査や申込NGに関係する情報は、かなりカバーできたかと思います。

この記事が少しでも、あなたのお役に立てますように。

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