アオテアロア・NZスーパーラグビー2020の新ルールは世界標準に!?

6月13日から8月16日にかけて、新型コロナによる世界的ロックダウン以降、初めて開催されているラグビー大会・アオテアロア。

注目されて当然の大会ですが、別の理由でもアオテアロアは、世界中のラグビーファンから熱い視線が注がれています。

それはアオテアロアにおける、新ルールの施行

厳密にいうと「従来の、あるルール」の徹底化です。

この記事では今後、世界各地で行われるラグビーの試合に影響を与えるであろう「あるルールの徹底化」、他にもアオテアロアの新ルール2つについてお伝えします。

アオテアロア2020の新ルール(徹底化編)

まず、上記のルール徹底化についてです。

今後この徹底化は、選手たちのプレースタイルや試合運びも、大きく変化させると予想されます。

すでにアオテアロア各試合でも、変化が見られますね。

影響はアオテアロア内に収まるものではなく、各国あらゆる年代でのラグビーの試合そして国際試合でも、その反映は必須。

というのも、この徹底化を新たに提唱したのが、ラグビーの世界統括機関であるワールドラグビーだからです。

ワールドラグビーHP・競技規則内の「ブレイクダウンにおけるレフェリング」

今年2020年3月、ワールドラグビーHPにある競技規則に、「現在の競技規則の施行徹底」として「ブレイクダウンにおけるレフリング」のページが加えられました。

https://laws.worldrugby.org/ja/guidelines

ブレイクダウンとは、ラックやモール内でのボールの奪い合いを意味します。

ブレイクダウンは今まで、試合の状況によりレフェリング基準が曖昧な面も正直、ありました。

その曖昧さを排除しようというのが、新たに加わったルールの徹底化なのです。

ラックやモールって何?

ここで、にわかファンの方のためにも改めて、ラックとモールについて確認したいと思います。

この2つは、以下の状態を指します。

  • ラック→地面のボールに選手が密集し、奪い合う状態
  • モール→ボールを立って持つ選手に他の複数選手が集まり、奪い合う状態

タックルとブレイクダウン

これらラックやモールが成立する前には、必ずタックルがあります。

タックルがないと、ボール保持者は簡単にトライしちゃいますね。

つまり下の写真のようにタックル後、ボールを奪い合う状態がブレイクダウンです。

ブレイクダウンで徹底化される、2つのルール判断

このブレイクダウン時、新たに2つのルール判断(レフリング)が徹底化されることになりました。

  • タックルした方は、すぐに相手から離れなければならない
  • タックルされた側は、倒れてボールを離したらすぐ起き上がらなければならない

そのため今まで曖昧だったブレイクダウンでのルール判断が、よりクリアにレフェリングされるようになったのです。

今後ブレイクダウンで徹底化される、4つの反則(ペナルティ)

その結果、下記4つの反則も徹底化されることになりました。

  • ノットリリースザボール
  • ノットロールアウェイ
  • オーバーザトップ
  • ラックやモール時のオフサイド

ノットリリースザボール

ノットリリースザボールは、タックルされて倒れたボール保持者が、ボールを離さないという反則です。

下の写真でボール保持者が、そのままボールを持ち続けようとする状態ですね。

これで反則を取って形勢逆転するのが、日本代表・姫野選手の代名詞になった「ジャッカル」です。

ノットロールアウェイ

ノットロールアウェイは、タックルをした選手が、すぐにその場から離れない反則です。

上の写真だとタックルをしている赤いジャージの選手が、黒いジャージの選手を倒した後、すぐそこから離れないとノットロールアウェイになります。

オーバーザトップ

オーバーザトップは、相手側に倒れ込んでボールが出るのを邪魔する反則です。

このノットリリースザボールを誘い、ジャッカルしようとした青ジャージの選手が失敗して、ボールの上に倒れこむとオーバーザトップになります。

ラックやモール時のオフサイド

ラックやモールの後ろからでなく、横から入るとオフサイドとなり反則です。

上の写真で、矢印のように入るのがオフサイドです。

ブレイクダウン時の徹底化という新ルールで、ラグビーがより安全に楽しく

この徹底化以降、本格開催された初の大きな大会であるアオテアロア。

そこでは、試合中の膠着状態が減る方向性でジャッジされるようになっています。

例えばタックルされた選手が、ハイハイして少しでも味方が増えるのを待ちつつ、ボールをより保持するetcのプレーはペナルティになります。

上の写真でボールを持った選手が、時間稼ぎをしようとするのもペナルティです。

そのため今回のルール徹底化で、ボールがより速く動く展開ラグビーが指向されやすくなったかと思います。

もちろん見てる側にとっては、ボールがどんどん動く試合の方が楽しいですよね。

ただアオテアロア開始直後は、選手や審判の方たちもこの徹底化にまだ慣れていなかったように思います。

そのため以前よりペナルティがかなり多く、試合の流れが途切れやすかった面は否めません。

それも試合数が増えることで改善されてきてますし、タイトな密集状態が減ることで、選手たちの必要以上の怪我も減る方向のようです。

ハイレベルな争いのアオテアロアなので、連戦の疲れから怪我人が出てしまってはいますが^^;

試合がよりエキサイティングな方向に進む今回のルール徹底化は、ラグビーをする側・見る側双方に望ましいものと言えるのではないでしょうか。

アオテアロア2020の新ルール(レッドカード&ポイント編)

上記のブレイクダウン時のルール徹底化以外に、アオテアロアでは以下2つの新ルールが導入されました。

  • レッドカードの適応変更
  • ゴールデンポイント制の導入

ここから、それぞれについて説明しますね。

レッドカードの適応変更

アオテアロアでは、レッドカードが出た選手の退場20分後に、代わりの選手がリザーブから投入可能になっています。

従来のルールではレッドカードの選手退場後、レッドカード側のチームは試合終了まで1人足りないまま試合を続けざるを得ない状況でした。

今回の新ルールで、レッドカード側のチームが数的不利なのは20分だけということになります。

これまで試合開始早々のレッドカードだと、試合の大勢を決めかねない面もありましたね。

今までよりは、レッドカードの試合への影響は減るといってよいかもしれません。

MEMO
イエローカードは今まで通り、10分間退場後、イエローカード本人が再出場可能です。レッドカードの選手はこれまで同様、その試合中は出場不可になります。

ゴールデンポイント制の導入

アオテアロアでは、通常時間内の試合が引き分けの場合、10分間の延長戦となります。

その中で、何らかのかたち(トライだけでなくドロップゴール・ペナルティキックでも)で得点したチームが勝ちです。

サッカーJリーグの延長戦・Vゴールと同じイメージですね。

延長戦で、この写真のようなPK1本で勝敗が決まるシーンも出てくるかもしれません。

まとめ

いかがでしたか?

これからのラグビーの試合そのものの質が変わる可能性もある、今回の新ルール(の徹底化)。

これを押さえてラグビーを見ていくと、さらに試合が楽しく味わい深いものになると思うので、観戦時にぜひチェックしてみてくださいね。

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