総合支援資金コロナ特例貸付の必要書類と申込み方は?(体験談あり)

新型コロナウイルス感染拡大に伴う生活費困窮を支援する制度のひとつ、総合支援資金特例貸付

コロナ特例と言われるように、従来の総合支援資金とは違いがあります

貸付対象も、大幅に拡大されましたね。

この記事では特に、以下の2点をお伝えしていきます。

  • 総合支援資金の必要書類
  • 総合支援資金の申し込み方

総合支援資金(コロナ特例貸付)の必要書類

総合支援資金は、コロナ以前から生活福祉資金貸付制度の一環としてある制度。

特に生活保護には至らない低所得者層が、生計を維持するための貸付金です。

ただ実際に総合支援資金を借りるには、以下のことがハードルになってはいました。

  • 借用前の手続きが複雑
  • 提出書類が非常に多い

しかし今回のコロナ特例貸付では、これらが大幅に簡略化されました。

厚生労働省から、下記リンクの通達が出されたからです。

https://www.mhlw.go.jp/content/000628845.pdf#search=%27%E7%B7%8F%E5%90%88%E6%94%AF%E6%8F%B4%E8%B3%87%E9%87%91+%E7%B0%A1%E7%95%A5%E5%8C%96%27

これで、コロナ自粛による収入減の方も、グッと借りやすくなりました

そのため総合支援資金申請時の必要書類も記入その他、準備が非常にしやすくなっています。

以下、その詳細を見ていきましょう。

今回のコロナ特例は、書類が従来より少ない?

コロナ以前の総合支援資金申請では、下の写真のように多数の書類提出が義務付けられていました。

https://www.gov-online.go.jp/useful/article/201001/3.html

それが現在の特例貸付では、以下のものだけになっています。

住民票(原本)

以下の条件を満たした住民票が必要です。

  • 世帯全員が記載。マイナンバー記載はいらない。
  • 発行後3か月以内
  • 借入申請者と住所が一致
  • 外国籍の方は在留資格・期間の記載が必要

住民票の発行料は300円。知区役所や各出張所・サービスセンターで入手可能です。

住民票原本を自分でコピーしたものは、NGですよ。

本人確認書類

以下の5種類のいずれかをコピーして準備しましょう。

  • 健康保険証
  • 運転免許証(住所変更した場合は両面コピー)
  • パスポート
  • マイナンバーカード(保護ケースに入れたまま表面だけコピー)
  • 在留カード(特別永住者証明書)※外国籍の方に限る

書類は現住所・名前・生年月日が分かるよう、コピーしてくださいね。

預金通帳(借入申込者名義)orキャッシュカードの写し

通帳の金融機関名・支店・口座名義・口座番号が分かるようにコピーしましょう。

借入申込書

以下の写真のような借入申込書が、都道府県別にあります。

※写真は、東京都専用の借入申込書。

申込書は、現住所以外の都道府県のものを使うと却下されかねないので、注意しましょう。

収入の減少状況に関する申立書

写真は、東京都専用の申立書です。

申立書は、都道府県別になっているので、気を付けて。

借用書

こちらも、東京都専用の借用書。

注意
借用書の取り扱いなどは、都道府県により分かれるようです。
申請時点で提出する、貸付決定後に社会福祉協議会から送付された後、提出etc対応が違います。詳しくはお住まいの地域の社会福祉協議会で、ご確認を。

※各地域の社会福祉協議会連絡先は、下の章のリンクからどうぞ。

その他の書類

都道府県別で異なる書類を、申請時に提出する必要があります。

例えば東京都だと、下の写真の重要事項説明書。

@お元気の住む石川県だと、「個人情報の取り扱いについて」という同意書。

このように、申込時の必要書類に違いがある場合もあります。

詳しくは、下記リンクでご自身がお住まいの社会福祉協議会HPから、ご確認ください。

https://www.shakyo.or.jp/network/kenshakyo/index.html

必要書類は全国で統一されてはいない?

ここまで読まれて気づかれたかと思いますが、総合支援資金申請時の必要書類は、実は統一されていません。

そして申込時の対応や貸付条件も、都道府県により異なる場合があるようです。

これについては、以下のリンク記事で詳しくまとめましたので、ご覧ください。

総合支援資金・特例貸付とは?(体験談・口コミあり)

緊急小口資金を既に借りた方なら、さらに少ない書類でOK!?

上記のように、申請前に準備する書類が従来より大幅に減った、今の総合支援資金コロナ特例貸付。

しかも緊急小口資金を既に借りている方だと、さらに提出書類が少なく済むケースが多いようです。

以下、@お元気の体験談です。

社会福祉協議会に問い合わせの体験談

@お元気は緊急小口資金を5月1日に申請し、10日に振り込まれました。

5月末に総合支援資金も申し込もうと思い、提出書類の件で社会福祉協議会に電話で質問。

その際の会話が、以下のものです。

緊急小口資金を借りた時、書類の収入減少に関する申立書で4月に減った額を書いたんですが、これから総合支援資金を申込む時、書類に記入する減収額は5月の数字がよいでしょうか?

相談員さん

緊急小口資金を既に借りてるなら、収入減少の申立書は今回は提出しなくて大丈夫ですよ^^

このように緊急小口資金貸付済みの方は、総合支援資金申請時に、以下の書類は提出不要のようです。

  • 住民票
  • 本人確認書類
  • 収入の減少状況に関する申立書

コロナ特例貸付については特に、総合支援資金申請前に緊急小口資金も借りてる方が大半ですよね。

なので今回の総合支援資金申込では、提出書類準備はかなり楽になったと考えてよいかと思います。

MEMO
多くの都道府県では、緊急小口資金を借りる前に総合支援資金申請をするのはNGとなっています。ですが一部の県では総合支援資金と緊急小口資金を両方同時に申請できたという話もあるようです。

詳しくは、お住まいの地域の社会福祉協議会にご確認ください。

なお上記の体験談は、あくまでも@お元気個人のものです。

総合支援資金申請前に、ご自身の提出書類は何か、必ず確認してくださいね。

必要書類の入手方法

以下の2つの方法で、入手可能です。

  • 各社会福祉協議会HPからダウンロードし、印刷
  • 各社会福祉協議会に電話して、書類送付を依頼

お住まいの地域の社会福祉協議会HPや連絡先は、下記リンクからどうぞ。

https://www.shakyo.or.jp/network/kenshakyo/index.html



総合支援資金の申し込み方

以下の2種類の方法で、総合支援資金の申請が可能です。

  • 郵送による申請
  • 直接、社会福祉協議会に行っての対面申請

ここから、それぞれについてお伝えします。

郵送での申し込み方

このような流れで、申し込みましょう。

STEP.1
各社会福祉協議会にアクセス
インターネットor電話にて、社会福祉協議会から総合支援資金に関する情報を入手
STEP.2
申請に必要なものを確認・準備
書類など提出するものを確認後、手に入れて申込準備をする
STEP.3
提出書類など送付
提出物の記入など完了後、郵送にて申込
STEP.4
審査結果・入金を待つ
各協議会に書類到着後の審査受理~入金確定を待つ

詳細は、次のようになります。

各社会福祉協議会にアクセス

まず、お住まいの地域の社会福祉協議会HPを見て、今回のコロナ特例貸付に関する情報を調べます。

各HPのURLは、こちらからどうぞ。

https://www.shakyo.or.jp/network/kenshakyo/index.html

注意
上でも触れましたが、特に総合支援資金は各地域ごとに貸付条件や額で違いがある場合があります。ご自身が申請予定の社会福祉協議会から、しっかり情報を入手しましょう。

HPだけで不明な点があったら、電話で問い合わせるとよいですよ。

申請に必要なものを確認・準備

次に必要書類など、総合支援資金申込で郵送するものを確かめてから準備。

記入が必要なものは不備や漏れがないよう、しっかり書きましょう。

提出書類とともに、記入例もダウンロードor入手できます。

それを見て、間違いないか確かめつつ記入すれば大丈夫です。

提出書類は記入後、全てコピーを取ってきましょう。万が一、トラブルの際に必要かもしれません。

書類の郵送

書類の記入や準備ができたら、申込む予定の各社会福祉協議会に郵送します。

封筒に入れる際、書類とともに入手できるチェックシートで、提出物の不備や記載漏れがないか、再度確かめましょう。

不備や記載漏れは、審査~振込の遅延に繋がるので、要注意です。

また、郵送はできたら簡易書留にするとよいです。

簡易書留なら保管用の受領証が貰えるので、郵送証明になります。

郵送に関するトラブルがあった場合、受領証があると証明になりますよ。

ちなみに受領証の一部を写真でお見せすると、このような感じです。

審査結果・入金を待つ

郵送後は、書類を受け付けた各市町社会福祉協議会から県の社会福祉協議会へ、さらに申請書類が送付されます。

その後、都道府県県社協にて融資可能かの審査が行われます。

そして融資可能の決定後、指定口座に総合支援資金が振り込まれます。

この流れを示した図が、以下のものです。

申請時に借入書を提出しない場合、社会福祉協議会から審査の可否について連絡があるようです。

その後、審査が通った方に借入書が送られるので記入し、再度社会福祉協議会に郵送後、入金となります。

審査結果通知の有無は、各社会福祉協議会により分かれるようです。

対面での申し込み方

各社会福祉協議会に出向いて申込する際は、以下の流れになります。

STEP.1
各社会福祉協議会にアクセス
インターネットor電話にて、社会福祉協議会から総合支援資金に関する情報を入手
STEP.2
申請に必要なものを確認・準備
必要書類などを確認後、手に入れて申込準備をする
STEP.3
電話で申し込み予約
各社会福祉協議会に電話して、対面申請する日時を予約する
STEP.4
対面にて申請受付
各協議会に伺い、直接申込する
STEP.5
審査結果・入金を待つ
審査受理~振込を待ちましょう

ここから、その詳細です。

各社会福祉協議会にアクセス

郵送申請と同様、お住まいの地域の社会福祉協議会HPを見るか直接電話して、総合支援資金に関する情報を確認します。

各協議会のHPと電話番号は、以下のリンクからどうぞ。

https://www.shakyo.or.jp/network/kenshakyo/index.html

申請に必要なものを確認・準備

こちらも、郵送申請の時と同じです。

必要書類などをインターネットでダウンロードできない時は、電話で書類や資料の送付を請求できます。

電話で書類送付を依頼した場合、発送は翌日です。

書類が届いたら、記入例を確認して間違いのないよう記載しましょう。

注意
社会福祉協議会で対面申請の際は郵送申請と違い、判子を直接持っていく場合が多いです。その他、地域によって対面申請時の必要物が異なるケースもあるので、事前に確認しましょう。

電話で申し込み予約

書類記入や必要物の準備ができたら、申請予定の各社会福祉協議会に電話。

直接申し込む日時を予約しましょう。

電話予約なしで社会協議会に行き、申請しようとしても受付NGの場合もあるよ。

対面にて申請受付

電話で予約した日時に、各社会福祉協議会に出向いて、申込をします。

出発前にチェックシートで書類の不備などないか、再点検しましょう。

審査結果・入金を待つ

申し込み完了後は、郵送申請時と同様です。

総合支援資金コロナ特例貸付の申込期間

総合支援資金の申請期限は、R2年12月末まで延長となっています。

https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_13601.html

この投稿を更新時点(R2年9月16日)で、昨日、厚労省から正式発表がありました。

ただ各社会福祉協議会全てで、R2年末までの申請期限延長が徹底されてるかは不明です。

厚労省と実施主体の各社協とは、対応が違う場合もあります。

確実な申請期限を知りたい場合は、申請予定の社会福祉協議会に直接、お問い合わせいただくのが最善かと思います。

各社会福祉協議会の電話番号は、以下のリンクからお調べください。

https://www.shakyo.or.jp/network/kenshakyo/index.html

申込んでから、どの位で振り込まれるの?

約ひと月程度が多いようですが、地域によってばらつきがあるようです。

3週間程度で振込があった方のツイートは、こちら。

https://twitter.com/EJAkdnYH3HtwxhJ/status/1268828274857144321

振込まで2か月位と県社会福祉協議会で言われた方のツイートは、こちら。

かなり地域差がありそうだから、事前に確認したほうがいいかも。

審査は厳しいの?

緊急小口資金を既に借りてる方は、今回の総合支援資金も借りやすいと言われてはいますが、実際は社会福祉協議会の判断次第になります。

これについて、特に借金のある方のケースで下記リンク記事に詳しく書きました。

よろしかったら、ご覧ください。

総合支援資金の審査、ブラックリスト入りは落ちたりする?厳しい?



まとめ

いかがでしたか?

地域差が生じる場合もあるものの、今回のコロナ特例貸付は、従来の総合支援資金よりかなり申請しやすくなっているのは、事実です。

緊急小口資金と合わせれば最大80万円を無利子・無担保・保証人なしで借りることができます。

少しでも生活費にゆとりが持てるよう、申込んでみましょう。

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